番外編 パート2 習志野市立習志野高等学校 吹奏楽部

吹奏楽ファンなら誰でも知っている、習高吹奏楽部。
習志野が誇る日本一の一つです。

市民の方々に「習高(ならこう)」と呼ばれて親しまれている、市立習志野高等学校。2009年春の選抜高校野球に千葉県代表として出場しました。その習高の応援と言えば、何といっても「吹奏楽部」が有名です。今回は、その習高吹奏楽部で、顧問の石津谷 治法(いしづや はるのり)先生にお話を伺いました。
習高吹奏楽部といえば、毎年全国コンクールで入賞しているというイメージがありますが。
私の前任の顧問だった新妻寛先生が昭和56年の全日本吹奏楽コンクール全国大会で金賞を受賞して以来、ずっと出場し続けています。ただし全国大会は3年連続出場すると、その翌年は出場できない決まりなので、3年おきのお休み1 年を除けば、の話ですが。私自身は平成12年に市内の中学校から赴任してきて以来、吹奏楽部の顧問をしていますが、おかげ様で、さきほどのルール上の規定以外では、全国大会で他の顧問とともに指揮棒を振っています。その他、吹奏楽連盟主催のマーチングコンテストの全国大会、アンサンブルコンテストなど全国規模の大会にはつねに出場を果たしています。
習高の部活動では、最大人数を誇っているのが吹奏楽部と伺っていますが。

1、2、3年生全部合わせると200名ちょうどですが、この3月で3年生が卒業すると133名になります。4月に新しい1年生が入ってくると、また200名くらいになるんじゃないでしょうか。だいたい1学年平均70名近くが吹奏楽部の部員なので、全校生徒約950名中2割強が部員です。中学時代に吹奏楽をやっていた経験者が多いですね。公立高校なので、やはり学区内の中学出身者で、しかも吹奏楽の経験がある生徒、というのが基本です。まあ、たまたまご両親の転勤で千葉に来て、それならば吹奏楽部がある習高に入りたい、と言って他県の中学卒業の子もいますが。
日頃の部活動はどのようにされているのですか。
部員数が多いので、一度に全員で合奏というのが難しい。ですから、学年別、チーム別に分けて練習を組んでいます。高校3年間でレベルを上げていくわけですから、練習の組み方も計画性を持ってやっています。学年別なら、1 年と3年を組み合わせて、3年生のノウハウを1年生に学ばせるという風に練習を組んでいます。
うちでは、1年生から鍛えていきます。3年生が一番うまくて、2年生はまだまだ、1年生は全然だめ、というのでは、部の活動が続かない。年間の行事数も多いし、1年生からちゃんと吹けないとやっていけない。ですから、1年生の5月、6月に本番を入れていきます。もちろん4月に入学したばかりだから、「満足に吹けない」。それでも本番に出演してもらいます。
1年生はそのために4月中旬にオーディションを実施して、楽器を決めます。必ずしも希望の楽器にいけるとは限りません。偏りが出た場合、オーディションして、新しい楽器に変わる。そして1ヶ月後にはもう本番の舞台です。うまいへたは関係ない。とにかく経験を積んでいくこと。後は練習です。楽器を変わった生徒は、うまくなりますよ。何故なら、初めての楽器なので、基本からきっちり学んで、練習を重ねていく。大勢いる楽器のメンバーより、本番に出る回数も多いですから、そのぶんうまくなる。オーディションについては色々意見もありますが、結果的には楽器を変わった生徒が「変わって良かった」と言ってくれます。
行事と言えば、今年の習志野市の成人式でも吹奏楽を披露していらっしゃいましたね。

市の行事はもちろんですが、県外から呼ばれて行うコンサートも多いんです。年によって違いますが、今年はテレビとかの影響もあって、4月に名古屋、5月が青森、9月茨城、来年の2月に青森と群馬、そして3月にはアメリカに招待されています。招待のほかに夏にコンクールもあるし、秋にはマーチングのコンクールと行事が目白押しです。その他に『ご来校』と言って、他の学校が見学に来ることもあります。
こう行事が多いと練習もきつい。はっきり言って、うちの吹奏楽部はほとんど体育会なみの体力がいります。練習メニューにはマラソン、腹筋のほか、話題のブートキャンプも取り入れています。やっぱり体力がないと、活動ができないですから。マーチングもそうですが、応援も体力です。
応援と言えば、今年は甲子園での応援もありますね。

もちろんです。うちの部員全員にプラスして卒業生も駆けつけてくるので、2百数十名の吹奏楽団を率いて応援する予定です。甲子園出場校中最大の吹奏楽になることは間違いないと思います。実はファンもいまして、今年の野球部の関東大会では試合前に「吹奏楽部は来ますか?」という問合わせが学校にあって、「行きます」と答えたら、すぐその情報がネットに上がっていました。
野球部に限らず、バレー部、サッカー部の応援にも行きます。私が応援好きなのもあって、うちの高校が活躍する場にはできる限り応援に行きます。コンクールの前日や当日に応援に駆け付けたこともありますから。甲子園では決勝戦まで応援するつもりです。部員にもそのつもりで一生懸命応援するように言ってあります。
※残念ながら、今回は2回戦で敗退してしまいました。
ここで部長、副部長の登場です。

【部長 阿部 龍太さん(チューバ)】
部長は、毎年11 月中旬に次の3 年生になる2 年生のなかから、全部員の投票で選ばれます。
伝統ある部の長として、今までの伝統を崩さずに持続させ、その上で自分たちの代の特色を出していければ、と思っています。
【石津谷 治法 先生から】
阿部部長はそもそもこの習志野高校の入試の面接で、「入学したら吹奏楽部に入って、部長になりたい」と言った生徒です。見事に入学して吹奏楽に入り部長になった、「有言実行」の男です。
【副部長 小杉 舞さん(サクソフォン)】
阿部部長は周りの人をよく見ていて、気持ちを汲み取ってくれる、いわばお父さんのような存在です。個人的には副部長として、歴代の先輩たちが残して行かれた伝統を引き継ぎつつ、いまいる私たちの何かを残していけるように部長をサポートしたいと思っています。
今後は、部員の人数も多いので、できるだけ部員一人ひとりの様子を汲み取り、部活動がより活性化するよう工夫して全体をまとめていきたいと思います。
【石津谷 治法 先生から】
歴代の吹奏楽部では部長より副部長がしっかり者という伝統があって、小杉副部長も、もう一人いる副部長とともに阿部部長をサポートというよりは、引っ張り上げている存在です。
インタビューを終えて。
◆習志野市立習志野高等学校◆
【所在地】習志野市東習志野1-2-1
【電話】047-472-2148
ちょっとオマケ!
「野球部員も自分が打つときに好きな音楽が鳴り響くと、絶対テンションがあがります」と語る、応援好きな石津谷先生。学校応援歌「レッツゴー習志野」のほかに、ベンチ入りした部員一人ひとりにテーマ曲が決まっていました。甲子園中継で気づいた方はかなりの吹奏楽ファン、いいえ習高ファンです。

