習志野が好きな人

習志野エリア在住、習志野出身でご活躍する人のお話をお届けいたします。

番外編 パート1  習志野市立習志野高等学校 ボクシング部

正門

プロも輩出した、高校ボクシングの名門。
習高ボクシング部は熱い部長に熱い部員たちで闘っています。

坂巻義男先生

野球も強いけれど、習高(ならこう)には忘れてならないスポーツクラブがまだまだあります。
その一つがボクシング部。1昨年、昨年と全国高等学校総合体育大会(インターハイ)ボクシング競技大会で総合優勝を遂げた、日本一の高校ボクシング部です。
今回は練習の合間に、顧問の坂巻義男先生をはじめ、マネージャー、部長に話を伺いました。

高校ボクシングの強豪校と言われる習高ですが、これはやはり顧問の坂巻先生の指導があってこそでしょう。

私がここに赴任してボクシング部の顧問を務めるようになってから、今年で7年目になりますが、赴任した時すでにボクシング部は強かったんです。1昨年は岩佐、林田、三須という3羽ガラスと呼んでいたメンバーが揃っていたので、優勝できました。昨年もウェルター級をはじめ、強いのがいたので、結果的に優勝ということになったのですが、そういう選手が抜けてしまった、今年がむしろ正念場でしょうか。

公立高校なので、部員集めにご苦労が多いと思いますが。

練習試合

今年3月で3年が抜けてしまうと、2年5名、1年が4名の9人です。あとはうちのボクシング部に入りたいと言って入学してくる、次の1年生に期待するしかない。中学校にはボクシング部がないので、好きでジムに通っている子が習高に受かればいいんですが。もちろん高校からボクシングを始めたいと言って、入部してくる生徒もいます。だいたい新入部員の半分くらいは、そういうボクシング初心者ですね。部員数ではなく、それでもボクシングが好きだ、やりたい、という子が入ってきて、3年間頑張って強くなっていく。それでいいと思っています。

こういう時代ですから、生徒さんは入部したくても、保護者が反対するということもあると思いますが。

部室

それはけっこうありますよ。私たちは何も言えませんから、あくまでも生徒が保護者とよく話し合って決めてきて、その上で入部してもらうことが第一条件です。もっとも中学以前から、キッズジムとかに通っている子どもの場合は、たいてい保護者がボクシング好きで、熱心な方が多い。そういう保護者の方々はサポートというか、応援も熱心です。ボクシング部保護者の後援会もあって、保護者の方が「あそこの中学にボクシングが好きな子がいる」と言って、部員の情報収集をしてくれるくらいです。色々な形で支援してくれるので、ありがたいですね。

ボクシングの魅力というのは、どんなところでしょうか。

サンドバッグ

他のスポーツは得点を競うとかタイムを競うとかがほとんどですが、ボクシングは相手のダメージを競うスポーツです。闘っているときは必死ですから、最初の一発を先に打つか、最初の一発をどう防ぐか。そこが重要です。だからこそ、試合は真剣勝負です。しかし、試合が終われば、抱き合って互いの健闘をたたえる。闘い終われば、同じスポーツを愛する友達です。そういうところがボクシングの魅力だと思います。それでも高校のスポーツとしては、格闘技ですから、やっぱり異色だと思います。

日々の練習でご苦労はありますか。

顧問の私が思っているイメージと部員が抱くイメージのズレが困りますね。例えば「日本一を目指すんだ」とこちらは思っていても、部員たちはそうは思っていない。イメージでも目標でも、ズレがあるとうまくいかない。部員の方は口にはしないけれど、「先生はそういうけれど、日本一なんて無理だ」と思っていることは、練習を見ればわかります。無理だと思っていると、やっぱり無理なんです。そういうズレをどうやってお互いに近づけていくか、試行錯誤を繰り返す。今年は特にそんな感じです。

さっき今年が正念場とおっしゃっていましたが。

ずっと高校ボクシング界の中でいい位置にいましたからね。そのイメージがあるから、優勝メンバーが卒業でいなくなって、今年は一から出直すぐらいの覚悟です。ボクシングにとって、高校の3年という時間は短い。やっと形ができてきた、と思うと卒業ですから。
今年が一から、と言いましたが過去にもっとすごい危機があって、部員が1名しか残らなかった年もありました。そこから必死で部員を集めて育ててきたわけですから、強いのも弱いのも手塩にかけた分、それぞれに思い入れがあります。

ヘッドギア

ボクシンググローブ

部員たちは卒業すると、ボクシングをやめてしまうんでしょうか。

だいたい卒業するとボクシングをやめる部員が半分、大学に行って続ける部員が半分ですね。大学側から誘いがある場合が多いので、推薦で大学に入ってボクシングを続けることが多い。プロになった粟生のようなのもいますし、一昨年の岩佐のように「高校を出たらプロになる」と言ってなった子もいます。教え子の試合は、プロの試合も大学のリーグ戦でも時間が許す限り見に行きます。やっぱり気になるし、応援したいから。

練習時間になって、マネージャーと部長の登場です。

マネージャー 福山あゆみさん

【マネージャー  福山 あゆみさん(2年生)】
1年の時に部員に勧誘されたのがきっかけで、マネージャーになりました。クラブ活動を見学したりして、部員全員が熱心なのもいいなと思って、引き受けました。マネージャーをしていて思うのは、坂巻先生もおっしゃっていますが、日々おかあさんになるための修業をしている感じです。部員全員の体調や健康に気を配ったり、毎日洗濯したり掃除をしたり、毎日していることは、みんな将来子どもを育てる時に役に立つことばかりだと思います。
実はボクシングのことは全く知らなくて、このクラブに関わってからのつきあいです。マネージャーの醍醐味は、やっぱり部員が大会でいい成績を出したあと、先生が「マネージャーにも感謝しろ」と言ってくれる時がとてもうれしいですね。陰でささえているという実感があるので、それが部員の良い結果につながったと言われると、こういう裏方作業をしていてよかったなと思います。

部長 鳥越勝馬さん

【部長 鳥越 勝馬さん(バンタム級 2年)】
部長には、前年の部長たちと先生が相談して指名で選ばれました。最初は「えっ、自分が」と思いましたが、今は「自分でなければ、務まらなかったな」と思っています。引っ張っていくタイプなので、それが合っていたと思います。抑えるタイプの部員が副部長なので、バランスは取れているかなと。
個人的には、3月の全国大会と7月のインターハイ、そして10月の国体と、3つの全国大会すべてで、バンタム級で優勝するのが目標です。
もちろん、部としては1昨年、昨年と全国制覇しているので、当然今年も3連覇を狙っています。

インタビューを終えて。

◆習志野市立習志野高等学校◆
【所在地】習志野市東習志野1-2-1
【電話】047-472-2148

ちょっとオマケ!

習高から世界チャンピオン!
習高には、県大会で試合会場に使われるほどの立派なリングがあります。このリングから育った日本フェザー級1位粟生隆寛選手が3月12日後楽園ホールで世界戦に挑戦。習高出身の初の世界王者が誕生しました。われらが習高から世界チャンピオンの誕生です。



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