第6回 レオニダス実籾店オーナー 降矢 克昭(ふるや かつあき)さん

1粒を買いに、普段着で、毎日でも来ていただけるような、気軽なチョコレートの専門店。それが『レオニダス実籾店』です。
チョコレート通の多いことで知られるベルギーで、常に行列のできるチョコレートショップ『レオニダス』。1913年の創業以来、ベルギーを代表するチョコレートとして、現在では世界約40カ国にショップを持ち、日本にも1999年の上陸以来、そのおいしさが口コミで広まり、熱心なファンを獲得しています。
本国と同じく一粒からの量り売りがモットーの『レオニダス実籾店』オーナー、降矢克昭さんからお話を伺いました。
レオニダス実籾店開店に至る経緯をお聞かせください。

そもそもは妻が船橋のららぽーとでレオニダスの店長をしていたことがきっかけです。オーナーからその店を引き継ぐことになったのが2005年4月のことでした。味は勿論ですが、ベルギー本社の品質と販売方法への徹底した拘りを知って、引き継ぎを決断しました。その後、ららぽーとから撤退することになり、一時的に休業して、ここ実籾に移転したのが2007年1月のことです。1月10日ごろから改装を始めて、2月3日に開店、本当にばたばたでしたが、なんとかバレンタインデーに間に合いました。バレンタインは、クリスマスと並ぶチョコレート屋にとって大きなイベントですから、開店が間にあってほっとしました。

私自身は研究職からスタートした勤め人で、その頃は営業、マーケティングと忙しく働いていました。会社の仕事に一区切りがついて、勤めを辞め、昨夏からショップオーナーとして専業というか、事業として取り組んでいます。現在は、実籾店のほかに津田沼のモリシアにあるレオニダスも運営しています。実籾店は妻が、モリシア店は娘が店長のファミリー・ビジネスです。
レオニダスは日本上陸以来、繁華街でのショップ展開が多かったので、実籾にショップがあるというのが意外だったのですが。

確かにこの実籾店はレオニダスとしては、場所といい店舗の空間設計といい、他店舗とは違う異色のショップだと思います。ららぽーと店を閉じる前から、市川・船橋・津田沼・八千代・習志野台等々と広い範囲で候補地を探したのですが、本部の条件を満たしそうな物件になかなか当らず、止む無く長期間閉店していました。ららぽーと店のお客様が待っていらっしゃったので、バレンタイン直前に特例として実籾での店舗開設を認めてもらったかたちです。
レオニダスは、ベルギーでも王室御用達の敷居の高いチョコレートショップとは違って、本当に庶民にために1粒から量り売りする、そういう店として愛されてきたわけですから、実籾店は本来のレオニダスのショップコンセプトに近い店舗だと私は思っています。
たった1粒でいい、自分の楽しみのためのチョコレートを気軽に買ってもらいたい。そういう気持ちで販売しています。ですから、「買うだけ」の店舗にはしたくなかった。こだわっているのは、「会話」です。チョコレート1粒を買うにも、ちょっとした会話があり、お客様とコミュニケーションが成立する、そんなショップでありたいと努力しているのが、ここ実籾店です。
対面販売ということでは、店長である奥様の力が大きいと思いますが。

<ここで奥様から一言>
私は、地元の方たちに愛されるお店として、「細く」でもいいから、「長く」続けていきたいと思っています。
<再び克昭氏>
長く続けていくということを考えると、地域性もあるのでしょうが、このあたりは本当にいいところです。住民の方もあたたかいし、緑も多い。店舗の他に住居も実籾にあるのですが、住宅地のすぐそばに生産緑地があり、公園も多く自然と触れ合える。本当に住みよい場所だと思います。
ここに店舗を開くにあたっては、この実籾から見てショッピングエリアになる船橋方面とは反対側になる八千代台や勝田台、成田方面からの来客を考えた出店にしました。ここから船橋方面の地域は、モリシア店の分担です。
新しい商品は、ベルギーから予告なしに突然紹介されるのですが、食べ慣れている私共にも、新たな感動を必ず与えてくれます。そんな感動を地域の皆様と分かち合いたいと願っています。感動を分かち合えている事を確認出来る「会話」を妻は大切にしています。
今後の抱負をお聞かせください。

<克昭氏>
本場のベルギーには、チョコレートの対面販売だけでなく、「レオニダス カフェ」があります。ホット チョコレートや、チョコレートをつまみながらのコーヒーやティーでちょっと息抜きをする。そんなカフェを、将来的には開きたいと思っています。

<奥様>
娘がモリシア店の店長をしていますが、自分の店という意識が強いみたいで、がんばって働いています。私の方は、先ほどいったように、細く長く、地元の方に「実籾のチョコレート屋さん」と呼ばれて親しまれるような、そんなお店としてやっていきたいと思っています。カフェを開設するなら、店舗兼自宅がいいかな。1階がショップ&カフェで、2階が自宅みたいな。まだまったくの夢ですけど。
インタビューを終えて。
降矢 克昭氏
レオニダス実籾店、レオニダスモリシア (津田沼) 店オーナー
東京の大学を出て、理系のエンジニアとして就職。最初の赴任地、山口県岩国市で奥様と知り合い、結婚。
習志野台の社宅に入居して以来の千葉県民で、かれこれ30年近い。
現在は、奥様が店長の実籾店、長女が店長のモリシア店の運営に従事。
取材中もひっきりなしのお客様。そのたびに奥さまがにこやかに応対して、お客様と「会話」していらっしゃいます。
印象的だったのは、地元の小学校の女の子たちが、奥様に質問しながら慎重に選んで、それぞれ1粒ずつ買っていったこと。
学校帰りのちょっとした楽しみでしょうか。本当に地元の方々に愛されている、町のチョコレート屋さんらしい風景でした。
レオニダス実籾店
【所在地】 習志野市実籾1-7-10
【電話・FAX】 TEL/FAX:047-403-0404
【営業時間】 10:00~20:00
【休日】 不定休
ちょっとオマケ!
レオニダスは本場ベルギーでは、インターネット投票のチョコレート部門で「好きなチョコレート」として3年連続1位を獲得。毎日食べても、飽きのこない、嫌みのないおいしさに定評があります。品質に拘ったベルギー本社の商品は150種類、日本では80種類の様々なチョコレートを販売。実籾店のショーケースは宝石箱のようです。こんなお店が近所にあると、うれしい!

